変身活動家 江上喜郎

変身活動家・江上喜朗が不定期に更新しているブログ。事業承継に関する考察や経営ノウハウ、実際の事例などについてまとめています。書籍では書けなかった部分まで明かしていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

第5回2017年11月12日

自動運転に「かもしれない運転」をしよう

「自動運転社会は、5年後、確実に到来する。」 技術的にはパーフェクトではありません。人間が事故を起こす確率より低くなっているのはイーロンマスクの言葉を借りるまでもありません。実際、我々もドライブレコーダーの映像を通じて、何度も衝突防止システムが追突を防ぐことを確認しています。合理性の観点では、事故防止の観点からも、ドライバー供給の観点からも、自動運転(ティア4)を導入すべきです。 競争力の観点からも。バイドウの「アポロ計画」に参画する街やカリフォルニア州のように、飛躍的に生産性を上げる街が出てくると、日本は国際競争力で負けます。 そして彼らのようなファーストペンギンがリスクや問題を顕在化させ、同時に解決策も提示します。導入することのマイナス面はどんどんなくなっていきます。 議論の余地なくいつかは導入せざるを得なくなります。 ただ問題は、それが「いつになるか」ということでしょう。 合理性の問題と、社会的に受容され、法が整備されるかは別問題です。人間は人間の過失による事故は仕方なく許しますが、人間以外のものの過失はとことん追求します。自動運転車が事故を起こし人を殺めた瞬間、とてつもない批判が巻き上がり、開発したメーカーは死活問題になるでしょう。 「そういった法整備がされるのは日本では難しいだろう」「だいぶ時間がかかるだろう」というのが多くの見立てだと思います。特に我々のいる教習所業界においては・・・ ただ・・・あれ?教習所で教えているのは、「だろう運転」・・??「かもしれない運転」・・・?? 上記のように合理性の観点からは整いつつあり、これからさらに整ってきます。「何か一つボタンが押されるだけで」一気に導入される状況となるでしょう。 何かのイベントの成功。 例えば、、、東京オリンピック 政治的な外圧。例えば、、、中国とアメリカ。 新しい改革者の登場。例えば、、、小泉進次郎。 何がボタンになるかはわかりませんが、それは突然のようにやってきます。そしてそれが押される時期を具体的に予測するのはとても難しいことです。 つまり我々教習所は「いつかは必ずやってくるがいつ起こるかは誰にもわからない改革」を目前に控えています。そしてその改革は絶対に止まりません。過去、人類の歴史において技術革新が人間の意志によって止まったことはありません。それはもはや津波や地震といった自然現象そのものです。 だからこそ。 それを想定し、準備をすべきです。 「だろう運転」をやめ、「かもしれない運転」をすべきです。 「自動運転社会の到来は5年後に押し寄せるかもしれない」と毎日考えながら過ごすべきです。それは新事業の開発か、内部留保の積み上げか、雇用の見直しか。経営方針によって変わってくるのでしょうが、準備をすべきです。 自動運転の到来に関して楽観的な「だろう運転」をしてはいけません。 情報に敏感になり、「かもしれない運転」をする覚悟が、教習所には必要だと思います。 プノンペンにて