変身活動家 江上喜郎

変身活動家・江上喜朗が不定期に更新しているブログ。事業承継に関する考察や経営ノウハウ、実際の事例などについてまとめています。書籍では書けなかった部分まで明かしていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

第6回2018年1月12日

今日、無駄遣いされているのは、電気でなく人である。

丸いのに、四角の箱に入れさせられる。
星型なのに四角の箱に入れさせられる。
はみ出ている部分は凹まされ、足りないスキマを埋めるのに
多くの時間を使わせる。「あいつを伸ばすためだ」と上司
は良かれと思って指摘をする。結果、「個性を活かしたい」と
口では言いながら、自覚なく同じような労働マシーンが製造
されていく。



20世紀はその合理性が高かったのでしょう。
人口の増加に伴う大量な需要増にあわせて、
モノを大量に生産することが必要でした。
そして大量生産するための人を大量生産すればよかった。
型にはめること、はめられることが社会の安定と成長につながり
ました。そこへのストレスがあったとしても右肩上がりの金銭的
報酬と社会的報酬がそれをごまかしました。


21世紀。人口は減り、需要は減り、多様化しています。
減った需要、多様化した需要に応え、稼ぐため、あるいは稼ぎを維持
するためには人と同質の労働ではだめです。人と同じことをしていても
だめです。自分の中にある種火や、人より自然と優れているものを大切
にし、それを活かしながら働くことが必要です。「いやなことを人と同じ
ように我慢してやるのが大切なんだ」という理念や道徳はまだ残っている
一方で、そこに合理性はなくなってきています。


”かめライダー”は50万の投資で1億円以上の広告効果があったようです。
200倍。今をときめくビットコインと同じくらいの投資対効果です。
一見アホと思われたとしても、突き抜けた個性がどんどん大きな価値を
生む世の中になっていることを肌で実感します。



そして、何より。


働く自分たちにとって。


相手から得る報酬だけでなく、自分が好きなことや得意なことを追求し、それ
を以って大きな価値を提供し、周りから「ありがとう」と言われることは、食欲
や性欲や睡眠欲をある程度満たされた現代人にとっては、一番のエクスタシーに
なると思います。

そして自分の形そのままで、それを大きくしようとしている人のエネルギー量は、
誰かに無理やり形を変えられている人に比べて、比較できないほどのエネルギー
を発生させます。同じ電圧でも、抵抗がなければ電流は最大値になることと同じ
ように。無理な画一化が人間のエネルギーを遮っているのです。大量にある電気
や石油でなく、1人あたり70万時間しかない、極めて限られたエネルギーを。


37歳になりました。


エネルギーがなくなり、心が淀み、精神が死ぬ日は近づいてきています。
自分の中にある種火を確認し、それに熱く火を灯し、最大出力で臨む8760時間に
したいと思います。

今年もよろしくお願いします。