変身活動家・江上喜朗が不定期に更新しているブログ。事業承継に関する考察や経営ノウハウ、実際の事例などについてまとめています。書籍では書けなかった部分まで明かしていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
第7回2018年2月10日
チャオ!
かめライダーこと、南福岡自動車学校の江上です。
この寒波の中かめライダーもたびたび出動しています。
「すこーしもさむくないわー」と言いたいところですが・・・
寒いです。
めちゃくちゃ寒いです。
死にそうです。
誰か幸をください!
・・・
ところでみなさん、高校の数学は勉強しましたか?
(例)
Y=2x+1
yを5としたときに、xを求めなさい。
答えは簡単、x=2ですね。
非常に簡単な、連立方程式です。
苦手な人も得意な人もいるでしょうが、このレベルであれば多くの人が
解けることでしょう。(ちなみに私は数学と物理だけ成績がとてもよく、
あとはからっきし・・・という極端な成績でした)
最近、見学に来ていただく方含め多くの教習所の経営者様に会うのですが、
「収益を向上させるために、何をどうすればよいのか。」
「方法論は無数にあり、確かに何から手をつけていいかわからない。」
「何が効くのか。何が効かないのか・・・?」
そんな声を非常に多くいただきます。
気持ちはわかります。
私もずっとそうでしたし、教習所の社長になって6年間、何から手をつけたら
いいのかずっとわかりませんでした。
そして、6年間かけてとにかく色んなことに手をつけました。
やっていないことはないほど色んなことをやりました。
当然、失敗も多かったですし、今思うと反省点だらけです。
ただ、人間不思議なもので・・・
それだけやれば、何が何にどう効くのか、よくわかってきます。
「かめライダーをやると、ここの変数にこのくらい影響がある」
「DON!DON!ドライブを導入すると、ここには効かないがここに効く」
行動と結果の因果関係がわかってきます。
そしてある日、それは全て数式化できることに気づきました。
明確な数式のような形で、表現できることがわかってきました。
経営を数学ととらえると、収益である目的変数(Y)の向上のために、説明変数(X)
をどのようにいじるか、でしかありません。そして、その計算式は複雑でなく、至極
単純です。教習所の経営構造は、高校の数学レベルで解けてしまうのです。
このブログ(メルマガ)では、シリーズものとして教習所の経営を数学的に捉え、
全てを数式化していくことにチャレンジしていきます。
よろしくお願いします。
目的変数Yを営業利益としたとき、Yは以下の式で表されます。
Y= X(入校生数)× X1(単価) ー X2(コスト)
経営者なら1秒でわかる数式ですね。
X1やX2自体がXの説明変数(X増減の要因となる)となりますが、それぞれ分けて
議論が必要です。ひとまず、多くの場合において教習所のみなさん(僕もです)が
追いかけている「X」を最大化させるための方程式を考えてみましょう。
釈迦に説法ですが、入校生数X1は、以下の数式で表されます。
X= a1 × a2 × X3
a1 商圏内の18歳から22歳の人口 (人)
a2 商圏内の免許取得率 (%)
X3 自社シェア (%)
a1とa2は定数です。
自助努力によって極めて変えづらいものですので、ここでは定数としておいています。
そしてこれらは、それぞれの学校の市区町村のデータ、及び警察庁の統計データから
容易に取得が可能です。
とすると当然ですがこのX3がとても重要ですね。
どの教習所様も、この変数を上げるために日夜ご苦労されているかと思います。
では、そのX3は、どんな数式で表すことができるのでしょうか?
そして、どうやって増やしていくのでしょうか?
キーワードは、「面積」です。
いよいよ、次回からが本番です!
乞うご期待ください。
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次回「教習所経営は、高校数学で答えが出る」VOL.2 〜シェアとは面積である〜