変身活動家 江上喜郎

変身活動家・江上喜朗が不定期に更新しているブログ。事業承継に関する考察や経営ノウハウ、実際の事例などについてまとめています。書籍では書けなかった部分まで明かしていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

第13回2019年1月12日

落合陽一に追いつくために。

年越しはイスラエル・テルアビブで過ごしました。

 

テルアビブは内戦中のパレスチナ・ガザ地区から50kmと離れてない地域。表立った戦争やテロは多発はしていませんが、あらゆる諜報戦が繰り広げられ、その必要性によってセキュリティ技術、センシング技術は世界で一番を誇り、一大産業となっています。差し迫った必要性が組織の成長を生む典型的な例です。

 

帰国後、おもむろに、録画しておいた日本の「朝まで生テレビ」を見ました。田原総一郎さんが冒頭で「成長していないのに危機感がないのが日本の問題だ」とおっしゃっていました。素通りして次のチャプターにいこうとしたのですが、思わず巻き戻してしまいました。・・・「うんうん、成長していないと危機感を感じるのが普通だよ・・・な?」 ・・・?

 

・・・待った。

田原さんは間違っている。

―成長してないから危機感が生まれるんじゃない。

―成長していなくても、食うことに困らなければ生きていける。

―生きていけるのであれば本当の意味で危機感は生まれない。

―そう、「死にかけるから」差し迫った危機感が生まれるんだ。

 

昨年は幸運にも、落合陽一さん、箕輪厚介さん、佐渡島傭平さん、ビリギャル坪田さんといった、連日メディアを賑わす日本のトップランナーたちと話す機会がたくさんありました。そして、そういった人たちとの差を痛感し、コンプレックスを感じる一年でもありました。

 

性格、才能、運、実力、人脈。今の状況を切り取ると、幾つもの分野で差はあると思います。

 

ただ、大きく感じた差は。

 

もちろん、落合さんならテクノロジー、坪田さんなら教育、といった専門分野があります。ただ、彼らには明確な共通点がありました。それは、誰もが通り過ぎてしまうような、人間の感覚、感情、心理、行動を抽象化・一般化して言語化する力です。社会をマクロで捉える一方、そういった個々人のミクロな心情を深く洞察しています。大きなスケールでものごとを考える人は多くいますが、そこに繊細さを併せ持っています。既存の社会システムが破壊される中、変化の方向性を見極めるにはその力が最も一番価値があります。

 

一方、「それらの差を生み出した原点は?」を考えてみると。

 

それは、紛れもなく、行動と思考の量、すなわち努力の量です。先天的ではなく後天的なものです。彼らは、地獄のような生活をしています。常人の5倍働き、働いた結果をもとに5倍考えています。同じ1日を25倍の濃密な人生をしています。自分のした多くの質問は、だいたい彼らが5周くらい考えたテーマの1〜2周目に該当するものでした。先天的な素質議論云々の前に、後天的な努力の量で圧倒的に負けているのです。

 

今、僕はすでに3周遅れています。

そして彼らは毎日誰よりも速い速度で走っています。

 

そこに追いつこうと思ったら。

(追いつくのが目的でないにしても)同じような社会的影響を与えたいと思ったら。

本当に自分を変身させようと思ったら。

 

並大抵の努力ではかないません。ありがちな決意表明や、ちょっとした習慣の変化では大きく変わりません。もっとメタレベルで、心のど真ん中に大きな動機の源泉を生み出す必要があります。

 

瞬間的に気合いを入れたり、散発な行動をしたり、ありきたりのスローガンを投げるのでなく、今ある心地よい環境、ステイタス、現金を捨て、頑張らないと死んでしまうような「差し迫った必要性」がある環境をスタート地点にする必要があります。

 

―教習所の社長を辞めました。

―サッカーのキャプテンも辞めました。

―借金をして海外事業やイノベーション事業へ大きな投資をしました。

 

もちろんイスラエルほどではありませんが、「乗るか反るか」の状況が整いました。

 

38歳になりました。

猪の2億倍の速度で猛進する、焦げるような一年にします。

今年もよろしくお願いいたします。

 

幸あれ。