変身活動家 江上喜郎

変身活動家・江上喜朗が不定期に更新しているブログ。事業承継に関する考察や経営ノウハウ、実際の事例などについてまとめています。書籍では書けなかった部分まで明かしていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

第14回2019年2月2日

教習所経営は、高校数学で答えが出る。 VOl.6 〜指導員の欲しがる報酬を設計する①感情を、表現させる〜

「まじ滑舌悪いよね」

「まじ服がダサいっちゃけど」

「なんでそんなことも覚えてないと?」

 

日常的に、僕が言われている言葉です。

友人たちからではありません。

そう、社員からです。

 

そんなことを言われる社長って、大丈夫なのか?

そんな言葉が飛び交う会社って、大丈夫なのか?

そう思われる方もいるかもしれませんが、実体験として、全く問題ありません。

 

あらゆる人間は、感情を表現したいものです。

どんなに暗い人でもカラオケで涙しながら歌うように、人は根本的に表現者でありたい。表現が生きる意味の一つだと感じています。多くの人間は生存するためには表現して承認されないといけませんから、それは生物として自然なことです。人間は感情表現を許容されると、自分が一人の人間として承認されていると感じ、「居心地がいい」と思うのです。

 

そして上記のような、社長の滑舌や服装や記憶力への個人的な感想は、仕事の質と全く関係がありません。「これを言われたら嫌だ」「生意気な態度だ、気にさわる」といった感情は、あくまで社長や経営幹部の個人的な痛点が感じさせていること。上記のような発言をしても、質の高い仕事をするメンバーはたくさんいます。経営陣の個人的な痛点が、余計なNGワードをつくり、居心地を悪くし、社員にマイナスな報酬を与えているのです。

 

もちろん、仕事に直接関わる態度や周囲のモチベーションを下げるような言動は厳しく追求しなければいけません。ただ、仕事に関わること以上に、そういった経営陣の個人的な痛点を意識しすぎているケースは多いように思います。

 

そもそも、社長も役員も幹部も仕事上での役割が違うだけで、人としての上下など存在しません。一人の人間の個人的な痛点を過剰に大事にすることは、経営においてデメリットしかありません。

 

経営者が、皆と平等な一人の人間であることに立脚し、余計な痛点をなくすこと。

 

それこそが、実は社員の(指導員の)大きな報酬になっているのです。

 

次回

教習所経営は高校数学で答えが出る 〜VOl.7 指導員の欲しがる報酬を設計する ②才能を表現させる〜