変身活動家 江上喜郎

“その業界”であることを
忘れなさい。

「うちの業界は特殊だから」 これ、恐ろしいほど多くの経営者が口にされる言葉ですが、このセリフが出ている間は、絶対に改革は成功しません。自動車学校も、実際かなり特殊です。許認可商売である分競合が出てきにくいという側面はありますが、規制規制で新しい取り組みなんてできない、と、私自身思い込んでいたのです。でも、そうではなかった。ある方から「自動車学校であることを忘れなさい」と言われた瞬間、目から何かがポロリと落ちた。抜本的な改革のためには、すべての前提条件(だと思っていること)を忘れ、原理から考えることが不可欠です。

まず“壊”より始めよ。

古代中国の偉い人が言い放った言葉も、変身活動家・江上に言わせればこうなります。体制を壊す。価値観を壊す。過去の成功体験を壊す。しがらみを壊し、人間関係さえ壊す覚悟を持つ。もちろん、破壊には痛みを伴います。一時的に売り上げは下がり、改革についてこれない社員は離れていくかもしれません。でも、それは未来のために必要な痛み。半壊した家をリフォームするには、いちどすべて壊した上で立て直すしかないのです。

ルイーダの酒場で
“なかま”を増やせ。

倒した敵がなかまになることも、時にはあります。しかしそれは、偶然の出会いでしかありえません。戦略的になかまを増やし、ビジョンへの共感者を集めるには、しがらみも何もない『冒険の出発点』にいる新卒者を迎え入れることが不可欠です。「こんな未来を実現するんだ」という旗を掲げ、そのビジョンに共感し、ともに達成を志してくれる若者を少しずつ増やしていく。これこそが、変身=改革の肝となるステップです。

改革は、始まってからが
本番なのだと心得る。

決意を固め、プランを描き、なかまを増やす。あとは実行するだけに見えますが、簡単にはうまくいきません。実際にやってみると、思っていたのとずいぶん違う。経営の現場ではよくあることですよね。でも、それでいいのです。大切なのは、まず一歩目を踏み出すこと。そして、プロセスが間違っていればその都度作戦を練り直すこと。掲げたビジョンが揺らいではいけませんが、実現のためのやり方は何度失敗したって構わない。それぐらいの覚悟を持って、なかまとともに歩を進めていきましょう。